高 濃 度 ビ タ ミ ン C 点 滴 療 法


 

高濃度ビタミンC点滴療法とは

高用量のビタミンC(およそ 15-100g程度、レモン 750-5000 個分)を 静脈から点滴する治療法です。 ビタミンCを点滴で大量に投与すると、抗がん作用を示すことが研究で明らかになっています。血液中 のビタミンCが高濃度になると過酸化水素水が発生します。この過酸化水素水は正常な細胞に影響を与えずに、がん細胞だけに強い傷害を与えます。海外では、ビタミンC療法によるがん治療の論文が発表され、多くの施設でがん患者さんはビタミンC点滴の治療を受けています。ビタミンC点滴は進行したがんにおいても生活の質(痛み・倦怠感・食欲不振や放射線療法の副作用)を改善します。ビタミンC点 滴は化学療法や放射線療法と併用することができます。

 

事前の検査が必要です

高濃度ビタミンC点滴療法を行う前に、G6PDの検査が必要となります。 G6PDは赤血球の機能を保つための酵素です。遺伝子G6PD欠損症の患者さんに大量のビタミンC の点滴をすると、重度の溶血性貧血をおこすことがあります。このような合併症を防ぐために、ビタミンC点滴を受ける前は必ずG6PDの検査をし、安全に治療が受けられるかを判断します。

採血を行い、検査結果に3日から5日程度要します。

 

(流れ)

1 検査当日は、午前11時までに来院をお願いします。

2 採血を行います。

3 後日結果が当院に届きます。

*G6PD活性判定⇒【活性あり】の場合、高濃度ビタミンC点滴療法が可能です。

*G6PD活性判定⇒【活性なし】の場合、G6PD欠損症の可能性がありますので、点滴療法 はお受けできません。

 

※ご注意

検査結果が「活性なし」となり、高濃度ビタミンC点滴療法がお受けできないとなった場合でも、検査 にかかった費用のご返金は致しかねますのでご了承ください。